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セクシャルマイノリティってどういうもの? 疑問の多いセクシャルマイノリティのすべてをお話します!

セクシャルマイノリティとは

セクシャルマイノリティを日本語に訳すと性的少数者。性自認や性的指向がマジョリティ(多数派)とは違う人たちのことを指す言葉です。 具体的には、同性愛者や両性愛者、トランスジェンダーの人々などがこれにあたります。最近よく聞くLGBTも、このセクシャルマイノリティに含まれます。

では、そのセクシャルマイノリティが具体的にどんなものなのか、こちらの記事で詳しく解説していきます!

セクシャルマイノリティってどんな人たち?

性的少数者と言われてもいまいちどんな人たちなのか想像しづらいですよね。こちらの項目ではそんな人たちのために、押さえておきたい用語と共に、セクシャルマイノリティについて詳しくご説明いたします。

性自認がマイノリティな人たち

マジョリティの人たちは自分の体の性別と心の性別が一致しています。ですが、性自認がマイノリティの人たちは自分の体の性別と心の性別が一致しません。一言で性別が一致しないとは言ってもその分類は様々で、ここではその中でも特に有名なものだけを紹介いたします。

トランスジェンダー(TG)

体の性別と心の性別が一致しない人たちのことを指す言葉です。人によってはホルモン治療をしますが、性転換手術までは望みません。LGBTのTはこのトランスジェンダーのことを指します。

トランスセクシャル(TS)

体の性別と心の性別が一致せず、手術を望む人のことを指します。性同一性障害の人たちはこれにあたります。性転換手術をして、元々生まれてきた性別と違う性別で活動している方は芸能人にもよく見かけますよね。

MtF

「Male to Female」の略。男性の体に生まれたが性自認が女性の人たちのことを指します。トランスジェンダーもしくはトランスセクシャルに分類されるものです。MtFと呼ばれる人たちは全員が性転換手術を望んでいるかと言われたら、特にそういうわけではないのです。

FtM

「Female to Male」の略。女性の体に生まれたが性自認が男性の人たちのことを指します。前述したMtFと性別が反対の場合の言葉です。こちらも、トランスジェンダーもしくはトランスセクシャルに分類されます。

Xジェンダー

トランスジェンダーに含まれます。性自認が男性にも女性にも当てはまらない、もしくは男性、女性の両方に当てはまる人たちのことを指します。Xジェンダーの中にも様々な分類があり、中性、両性、無性、不定性などがあります。

性的指向がマイノリティな人たち

男性は女性を、女性は男性を愛するのがマジョリティの人々の特徴です。しかし、マイノリティの人たちはそうとは限りません。ここでは特によく聞く何種類かの分類をご紹介します。

レズビアン

女性の同性愛者を指す言葉です。LGBTのLはこのレズビアンのことを指します。レズビアンの女性の性的欲求は同じ女性にしか向きません。

ゲイ

男性の同性愛者を指す言葉です。LGBTのGはこのゲイのことを指します。ゲイの男性の性的欲求は同じ男性にしか向きません。

バイセクシャル

男性にも女性にも性的欲求の向く人たちのことを指す言葉です。両性愛者とも言います。LGBTのBはこのバイセクシャルの略です。また、男性にも女性にも恋愛感情を抱く人たちのことはバイロマンティックと呼びます。

パンセクシャル

男性や女性に限らず、その他全ての人々に性的欲求の向く人たちのことを指す言葉で、全性愛者とも言います。また、全ての人々に恋愛感情を抱く人たちのことはパンロマンティックと呼びます。

アセクシャル

誰に対しても性的欲求を抱かない人たちのことを指す言葉で、無性愛者とも言います。Aセクシャルとも呼ばれます。また、誰に対しても恋愛感情を抱かない人たちのことはアロマンティックと呼びます。

じゃあ多数派の人たちを指す言葉はないの?

前の項目で少数派の人たちを指す言葉をご紹介しましたが、では、多数派の人たちを指す言葉はないのでしょうか?

実は、あります。性自認が多数派の人たちを指す言葉と、性的指向が多数派の人たちを指す言葉と、どちらも存在します。

シスジェンダーって?

性自認が多数派の人たちのことをシスジェンダーと呼びます。性自認が多数派というのは、体の性別と心の性別が一致している状態の人たちのことです。たとえば、男性の体に生まれ自分を男性だと認識している人や、女性の体に生まれ自分を女性だと認識している人がそれにあたります。

シスジェンダーという言葉はトランスジェンダーを差別的に扱わないよう生まれた言葉です。

ヘテロセクシャルって?

性的指向が多数派の人たちのことをヘテロセクシャルと呼びます。性的指向が多数派というのは、一言で言えば異性愛者のことです。男性は女性を好きになり、女性は男性を好きになる、極めて一般的な性的指向です。

シスジェンダーとヘテロセクシャルは必ずしも共存するとは限らない!

シスジェンダーでありヘテロセクシャルであるというのが多数派の人たちですが、この2つは必ずしも共存するとは限りません。

たとえば、体の性別が男性で心の性別も男性だが、恋愛対象は女性ではなく男性という場合は、シスジェンダーではあるがヘテロセクシャルではありません。シスジェンダーでありゲイというのが正しいです。

セクシャルマイノリティの人たちが抱える問題って?

セクシャルマイノリティの人たちは、マジョリティの人たちが普段意識することのない問題をいくつも抱えています。ここでは、いくつかの例と共に、彼らの抱える問題について解説していきます。

カミングアウトに対する問題

セクシャルマイノリティの存在が広く知れ渡るようになった昨今ですが、それでも偏見の目は収まらず、カミングアウトへの弊害はまだまだ尽きません。

ありのままの自分を知ってもらうにはカミングアウトをする必要がありますが、カミングアウトをすることによって軽蔑されるのではないかなどの不安が常に付きまといます。これは、セクシャルマイノリティの本人だけの問題ではありません。周囲の人間がマイノリティの人たちを受け入れてあげることが必要です。

周囲の人間の無知が引き起こす問題

「実はゲイなんだ」とカミングアウトしたとしましょう。カミングアウトをした相手は受け入れてくれましたが、その次に「じゃあお前オカマなの?」と聞いてきました。これは相手にセクシャルマイノリティの知識がないがゆえに引き起こされた会話です。

ゲイ=性同一性障害ではありません。ゲイは男性のまま男性を好きになることですので、この場合「オカマなの?」という発言は不適切になります。なお、「オカマ」という名称は蔑称であるという意見もありますので軽率に使わないようにしましょう。

プールや温泉、トイレでの問題

セクシャルマイノリティの人たちはしばしばプールでの更衣や温泉、トイレなどの問題で悩むことがあります。特に、性自認がマイノリティの人たちは自分の体の性別と心の性別が一致しないので、男女どちらを選択すればいいのかわからないのです。

とは言っても、セクシャルマイノリティにもいろいろな分類があるので、専用の更衣室などをつくるわけにもいかず、この点はとても難しい問題だと言えるでしょう。

同性婚についての問題

国外には同性婚の認められている国がいくつもありますが、日本では未だ同性婚が認められていません。自分たちの関係を法的に証明できるものがないというのは、いろいろと不便が付きまといます。

浮気で慰謝料請求

結婚をすることができる異性愛カップルは結婚してしまえばお互いに貞操義務を負うことになります。つまり、浮気をされると不法行為になり、慰謝料を請求することができるのです。

しかし、同性愛カップルは法律で縛られていないために、浮気をされても慰謝料を請求することが難しくなります。

配偶者控除が受けられる

配偶者控除とは、所得の少ない配偶者を持つ人の税金が安くなる制度のことです。結婚して配偶者控除を受けることができれば、結婚していないカップルよりも単純に払うべき税金が少なく済むのです。

異性愛カップルは結婚してしまえばこの制度を受けることができますが、同性愛カップルは結婚できないためにこの制度を受けることができません。つまり、同性愛カップルはそれだけで金銭的に損をしてしまうことになります。

子どもの親権

異性愛カップルの場合、子どもの親権は両方の親が持っているものです。もしどちらか片方が病気などで亡くなってしまった場合、その子どもの親権はもう片方の親にいくことになります。

しかし、同性愛カップルの場合はそうはいきません。女性同士のカップルの場合で話をします。片方が精子提供により妊娠、出産をし、2人で育てたとします。しかし、親権は出産をした側の女性のみが持つことになります。もし出産をした女性が亡くなってしまった場合の子どもの親権は異性愛カップルのように上手くはいきません。

家庭裁判所が子どもの後見人を選ぶことになりますが、そのときに亡くなった女性の血縁者が選ばれることがあるのです。

セクシャルマイノリティの人たちはどう生きていけばいいの?

マジョリティの人たちにはない問題をいくつも抱えたセクシャルマイノリティの人たち。そんな彼らはその生きづらさをどう乗り越えていけばいいのでしょうか。

自分を認めてあげることが大切!

セクシャルマイノリティの人たちにはマイノリティである自分に自信が持てない人が多いかと思います。偏見の目に怯えて塞ぎがちになったり、マイノリティである自分を受け入れられなかったりすることがあるかもしれません。

しかし、まずは自分が自分を認めてあげることが大切です。自分で自分を認めてあげて、初めて周囲の人間にも認めてもらえるのです。

自分らしく生きていくことが大切!

セクシャルマイノリティの人たちはしばしば、自分の分類に悩むことがありますが、そもそも、無理に自分をゲイやトランスジェンダーなどの分類に当てはめる必要はないのです。

カテゴリなど気にせず、自分らしく生きることを大切にすれば、自然と気持ちも前向きになっていきます。

セクシャルマイノリティの人たちにはどう接すればいいの?

たくさんの悩みと問題を抱えたセクシャルマイノリティの人たち。そんな彼らにマジョリティの人たちはどう接するべきなのでしょうか。

彼らを理解してあげる!

セクシャルマイノリティであることに偏見や軽蔑の目を浮かべる人たちもたくさんいるかと思います。しかし、セクシャルマイノリティの人もマジョリティの人と同じ1人の人間です。

セクシャルマイノリティだからと偏見の目で見るのではなく、彼ら個人をよく見て、理解してあげることが大切です。

特別扱いはしないほうがいい!

セクシャルマイノリティだからと言って特別扱いをするのはやめたほうがいいでしょう。マイノリティは一般的に弱者とされる存在ですが、特別扱いをしすぎると、弱者は時に強者になります。

セクシャルマイノリティは弱者であれと言っているわけではなく、優遇しすぎて強者になってしまわないようにしましょうという話です。マジョリティの人たちと同じでいいのです。

最後に

いかがでしたでしょうか? セクシャルマイノリティについていろいろとお話しましたが、ここに書いてあることが彼らの全てではありません。ここに書いてあったことに当てはまらない人がいても、それはマイノリティではない! と思わずに、そういう人なんだと受け入れてあげることが大切になってきます。

この記事を読んで、少しでもセクシャルマイノリティの人たちへの理解が深まったなら幸いです。